📖 第1話

はじめまして、防災部へようこそ

9月のある昼下がり。

そなえじぃは縁側に正座して、年に一度の「防災リュック点検日」を始めていた。

懐中電灯、缶詰、包帯、笛、ウェットティッシュ——ひとつひとつ取り出しながら、手書きのチェックリストに丸をつけていく。眼鏡をかけ直して、どこか誇らしげな顔をしている。

そなえじぃが縁側でリュック点検中。防災グッズが並んでいる
🖼️ そなえじぃの点検日。リュックの中身を丁寧に確かめる。

さあ、次はリュックの内側を確認しようと、ぐいっと覗き込んだ——その瞬間だった。

「……ん?」

リュックの底に、なにかモフモフしたものが入っていた。

白とクリーム色の毛並み。ぺたんとした丸い顔。首もとに、小さなピンクのリボン。

ひなたちゃんが、香箱座りでぴったり収まって、すやすやと眠っていた。

リュックの中でひなたちゃんがうっとり眠っている
🖼️ リュックの中で気持ちよさそうに眠るひなたちゃん。あったかそう。

「……ひなたちゃんや、出ておくれ」

そなえじぃがそっと声をかけると、ひなたちゃんはうっすら目を開けた。その目は、「ここ、あったかくていい」と静かに言っていた。

動く気配は、まったくなかった。

夕焼けが縁側を橙色に染めるころ、防災リュックの点検はまだ終わっていなかった。そなえじぃはひなたちゃんを膝に乗せ、床に散らばったグッズを眺めながら、ふっと笑った。

夕暮れの縁側でそなえじぃとひなたちゃんが並んでいる
🖼️ 夕暮れの光につつまれて、ふたり静かに並ぶ。

「まあ、一緒に備えよか」

こうして——ひなたぼっこ防災部が、はじまった。

そなえじぃが愛用しているような、軽くて持ち出しやすい防災リュック。

中身がすっきり整理できるタイプが、点検のときもラクでおすすめです。

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