コラム — 季節・時事の備え 公開: 2026/11/02

親の家の水道管、凍結を防ぐには?「マイナス4℃」が目安【熱湯はかけない・破裂したら元栓】

冬の朝、親から「水が出ない」と電話がきたら、どうするかの。 国土交通省によると、水道管は最低気温がマイナス4℃以下になると凍結に注意が必要じゃ。凍ると水が出なくなるだけでなく、水道管が破裂して水もれすることがある。 札幌市水道局によると、凍結の事故が多いのは12月から2月。旅行などで家を空けて水を使わないときも、とくに注意がいる。年末年始に親が子どもの家へ泊まりに来る、入院で家を空ける、という冬は気をつけたいところじゃ。 この記事では親の家の水道管を凍らせない備えと、凍ったとき・破裂したときの手順を、国や水道局の資料をもとにまとめた。合言葉は「巻く、少し出す、熱湯はかけない」じゃ。

図解: 水道管の凍結 3つの備え

親に伝えたいことを1枚にまとめた。電話で読み上げて、親と一緒に確かめてくれ。

水道管の凍結 3つの備えの図解。最低気温マイナス4℃以下は凍結に注意。1、むき出しの水道管に保温材を巻く。2、冷えこむ夜は蛇口から糸を引く程度の水を出す。3、凍ったら熱湯はかけずぬるま湯。破裂したら元栓を閉める。

結論:保温材を巻く・寒い夜は少し水を出す・熱湯はかけない

先に答えを言うぞ。親の家の水道管を凍らせないために、覚えてほしいのはこの3つじゃ。

保温材を巻く

外にむき出しの水道管や蛇口に保温材を巻き、ぬれないようにテープで止める

寒い夜は少し水を出す

冷えこむ夜は、蛇口から糸を引く程度の水を流しておく

熱湯はかけない

凍ったら自然に溶けるのを待つか、ぬるま湯。熱湯は破裂のもと

そして、もし水道管が破裂したら、まず元栓を閉める。そのあと、地域の水道局が指定する工事店に修理を頼む。この順番を、親と家族の両方が知っておくことじゃ。

寒い地域の親の家では、ふだんから水抜きをしている家も多いじゃろう。この記事はふだんはあまり凍らない地域の家で、急な寒波が来たときにも役立つように書いておる。

どんなときに水道管は凍るのか

東京都水道局によると、水道管の中の水が氷になると、水が出なくなるだけでなく、体積がふくらんで水道管に亀裂が入り、そこから水がもれることがある。

注意がいるのは、こんなとき

  • 最低気温がマイナス4℃以下になるとき
  • 寝る前や、旅行などで家を留守にして、長い時間水を使わないとき
  • 一日中氷点下の真冬日が続くとき(札幌市水道局)

国土交通省や石川県のページにも、最低気温マイナス4℃以下のときと、長く水を使わないときに注意するよう書いてある。天気予報で最低気温がマイナス4℃と聞いたら、親に電話するきっかけにしてくれ。

マイナス4℃より高くても凍る場所

東京都水道局は、風が当たりやすい所や日の当たりにくい所では、マイナス4℃にならなくても凍るおそれがあるとしておる。各地の水道局が「凍りやすい」とあげているのは、次のような所じゃ。

  • 建物の外壁ぎわにむき出しになっている水道管
  • 北向きの日陰にある水道管
  • 風当たりの強い所にある水道管
  • 水道メーターのまわり(堺市上下水道局)
  • 集合住宅の玄関わきにある屋外のパイプスペースでむき出しの管(東京都水道局)

ふだん雪の少ない地域の家ほど、水道管がむき出しのままになっていることがある。凍結の事故が多いのは12月から2月じゃから、寒くなる前の今のうちに、親の家の水道管がどこを通っているか見ておきたいな。

備え1:むき出しの水道管に保温材を巻く

いちばんの備えは、水道管を外の冷たい空気に直接ふれさせないことじゃ。東京都水道局は、次のような方法を紹介しておる。

  • 水道管が外気にふれる部分に保温材を巻きつける
  • ひもでしばって固定する
  • その上から、保温材がぬれないようにビニールテープなどですきまなく巻く
  • 蛇口の根もとまで巻く

保温材は、家にある物でも代用できる

保温材は市販の物のほか、毛布や発泡スチロールなど、家にある物でも代用できるそうじゃ。京都市上下水道局によると、筒の形をした「保温チューブ」は、近くのホームセンターなどで買える。

ぬれると、かえって冷える

布や毛布を巻いただけだと、雨や雪でぬれて冷たくなってしまう。堺市上下水道局も、保温材や布を巻いたら、上からビニールテープやガムテープでぬれないようにするよう呼びかけておる。巻いた物が古くなって、はがれたり破れたりしていないかも、毎年冬の前に見てくれ。

そなえじぃ

保温材を巻くのは、高い所や狭い所だと親にはたいへんじゃ。帰省したときに家族がやるか、地域の水道工事店に相談するとよいぞ。

初冬の昼の実家の家の外。茶色のスニーカーをはいたそなえじぃが、外壁ぞいの屋外の蛇口の前にしゃがみ、水道管に灰色の筒状の保温材をはめて、上からビニールテープを巻いている。足もとでひなたちゃんがテープの芯を前足でおさえている。
保温材を巻いたら、ぬれないようにテープでとめる。蛇口の根もとまでじゃ。

備え2:冷えこむ夜は、少しだけ水を出す

石川県は、寝る前に蛇口から糸を引く程度の水を流しておくことをすすめておる。京都市上下水道局によると、少しの水を出しておくと、管の中の水が止まらず凍りにくくなるそうじゃ。

出した水は、ためて使う

流しっぱなしの水はもったいない。東京都水道局や堺市上下水道局は、出した水を容器や浴槽、バケツなどで受けて、お風呂や洗濯に使うよう呼びかけておる。バケツを蛇口の下に置いてから寝る、と決めておけば親も迷わんじゃろう。

寒い地域では「水抜き」

寒い地域の家には、水道管の水を抜く水抜き栓が付いていることがある。札幌市水道局は、凍結を防ぐには水抜き栓による水抜きが効果的としておる。国土交通省も、水道管の中の水を抜ける場合は、あらかじめ抜いておくよう書いておる。

水抜きのやり方は家のつくりによってちがう。親の家の水抜きの方法は、地域の水道局の案内を見るか、お住まいの地域の水道局にお問い合わせください。

札幌市水道局は、戸建て・マンション・アパートのそれぞれについて、水抜きの手順を動画で紹介しておる。石川県も、地域の水道局が紹介している方法をあわせて見るよう案内しておる。親の家がある市や町の水道局のページを、一度開いてみてくれ。

そなえじぃ

給湯器の凍結対策は、機種によってちがう。給湯器の取扱説明書を見るか、メーカーにお問い合わせください。冬の停電の記事でも少しふれておる。

冬の夜の実家の台所。白い靴下のそなえじぃが流し台の前に立ち、蛇口から細い糸のような水が流れ、その下に置いた水色のバケツに水がたまっていくのを見ている。窓の外は暗く、ガラスに霜が付いている。流し台のふちのそばでひなたちゃんがバケツをのぞいている。
冷えこむ夜は糸を引くくらいの水。バケツでためて、あとで使うんじゃ。

備え3:家を空けるときは、元栓を閉める

冬に家を空けるときは、とくに注意がいる。東京都水道局は、凍結が起こりそうな期間(12月から3月上旬)に数日間家を空けるときは、メーターボックスの中のバルブを閉めるよう呼びかけておる。

閉めておくと、もれても被害が広がらない

京都市上下水道局によると、長く家を空けるときに止水栓を閉めておくと、水道管が破裂したときの被害の広がりを防げる。凍って亀裂ができると、そこから水がもれ続けるおそれがあるからじゃ。だれもいない家で何日も水がもれていたら、と思うとこわいの。

元栓(止水栓)はメーターの横

京都市上下水道局によると、止水栓は水道メーターの横にある。メーターボックスの中にない場合は道路にあり、止水栓キーという道具で閉めるそうじゃ。元栓の場所や閉め方は家によってちがうから、わからなければ地域の水道局にお問い合わせください。

年末年始、入院、施設のショートステイ

親が年末年始に子どもの家へ泊まりに来る、入院する、ショートステイを使う。冬に家を空ける場面は、案外多いものじゃ。出かける前の「戸じまり、火の元、水道の元栓」を、親と一緒に決めておこう。

帰ってきたら、元栓を開けて、蛇口から水が出るかを確かめる。水を使っていないのにメーターが回っていないかも、あとで説明する方法で見ておくと安心じゃ。

冬の昼の実家の門の近く。茶色のスニーカーをはいたそなえじぃが、地面のふたを開けた水道メーターボックスの前にしゃがみ、中のバルブに手をかけている。メーターには数字が描かれていない。肩からは旅行かばんを下げている。そばでひなたちゃんがボックスの中をのぞいている。
家を空ける前に、メーターの横の元栓を閉める。これで被害が広がらん。

凍って水が出ないとき

朝、蛇口をひねっても水が出ない。凍ってしまったときの手順を、東京都水道局の案内をもとに書いておく。

  • 蛇口を閉めたままにする
  • 自然に溶けるのを待つ
  • 急ぐときは、凍った所にタオルをかぶせ、人肌くらい(40℃程度)のぬるま湯をゆっくりかける

熱湯は、絶対にかけない

いきなり熱湯をかけると、水道管や蛇口が破裂することがある。国土交通省も京都市も堺市も、そろって注意しておる。早く溶かしたい気持ちはわかるが、やかんの熱湯はがまんじゃ。

溶けたあとは、水もれを確かめる

京都市上下水道局は、凍結が解けたあとも水もれがないか確かめるよう呼びかけておる。家の中で水を使っていないのに、水道メーターが回っているときは、どこかで水がもれている可能性があるそうじゃ。

凍って水が出ない間は、トイレや飲み水に困る。ふだんの水の備蓄がここで役に立つ。備蓄の量の目安は、防災備蓄の基本にまとめておる。

そなえじぃ

ぬるま湯は人肌くらいが目安じゃ。溶かすのは「待つ」か「タオルとぬるま湯」。この2つだけ覚えておけばよい。

冬の朝の実家の家の外。茶色のスニーカーをはいたそなえじぃが、屋外の蛇口にかぶせたタオルの上から、小さなじょうろでぬるま湯をゆっくりかけている。湯気はほとんど立っていない。そばでひなたちゃんが前足をそろえて見守っている。
タオルをかぶせて、ぬるま湯をゆっくり。熱湯はかけんのじゃ。

水道管が破裂したら

水が噴き出していたり、地面がぬれ続けていたりしたら、破裂しているかもしれん。あわてずに、この順番じゃ。

元栓を閉める

メーターボックスの中のバルブ(止水栓)を閉めて、水を止める

指定の工事店に頼む

地域の水道局が指定する給水装置工事事業者に修理を頼む

わからなければ水道局へ

止め方や工事店がわからなければ、地域の水道局に連絡する

東京都水道局は、元栓を閉めると水が使えなくなることも知っておいてほしいとしておる。だからこそ、ふだんの水の備えが大事なんじゃ。

修理代は、だれが払うのか

札幌市水道局は、凍結の修理は指定給水装置工事事業者に頼むもので、水道局では凍結の修理をしないとしておる。修理には費用がかかることも書いてある。工事の契約は家の人と工事事業者の間で結ぶもので、水道局は関わらないそうじゃ。どこまでを家の側で直すかは地域でちがうので、お住まいの地域の水道局にお問い合わせください。

堺市上下水道局のように、凍結による水もれを修理したとき、水道料金を減らす制度を設けている所もある。制度があるか、どんな条件かは地域でちがうから、お住まいの地域の水道局にお問い合わせください。

そなえじぃ

マンションや借家の場合は、水道局や工事店に連絡する前後に、管理会社や大家さんにも知らせておこう。

修理を頼むときの注意

水のトラブルは、あせっているときほど業者選びで失敗しやすい。消費者庁は、インターネットで低い料金を表示しているのに、実際には高額な料金を請求する水回りの業者について注意を呼びかけておる。

消費者庁のアドバイス

  • トラブルが起きてもまずは落ち着いて、家族や周りの人に相談する
  • 極端に安い料金の表示に注意する
  • 検索で上のほうに出たからといって、信用できるとは限らない。水道局指定業者かなどを確かめる
  • 作業の前に、具体的な作業内容を確かめて必ず見積もりをとる。納得できなければ断る
  • 作業には必ず立ち会う
  • その場で契約したときは、クーリング・オフができる可能性がある

消費者庁は、もしものために、地元の水道工事事業者を把握しておくこともすすめておる。親の家の地域の指定給水装置工事事業者は、たいてい水道局のホームページで探せる。冬になる前に、1〜2軒の名前と電話番号を控えておくと安心じゃ。

困ったときは、消費者ホットライン188(いやや)に電話すれば、近くの消費生活センターなどを案内してもらえる。

冬の昼の実家の居間。白い靴下のそなえじぃがちゃぶ台の前に座り、固定電話の受話器を耳に当てながら、手もとの無地の紙にメモを書いている。紙には文字が描かれていない。ちゃぶ台の横でひなたちゃんがメモをのぞきこんでいる。
あわてて検索するより、水道局の指定業者を先に控えておくんじゃ。

離れて暮らす親のためにできること

水道管の凍結は、寒波の予報が出てからでも備えが間に合うことが多い。予報を見たら、電話で聞いてみてくれ。

  • 外にむき出しの水道管や蛇口に、保温材は巻いてあるか
  • 冷えこむ夜に、少し水を出しておけるか
  • 水道の元栓がどこにあるか知っているか
  • 冬に家を空ける予定はあるか
  • 飲み水やトイレ用の水の備えはあるか

帰省したら、元栓を一緒に見る

元栓の場所は、電話で説明するより一緒に見たほうが早い。帰省したら、メーターボックスのふたを開けて、元栓の場所を確かめておこう。ふたが重かったり、中に土や落ち葉がたまっていたりすることもある。スマホで写真を撮って、家族で共有しておくとよい。

親の家に来てもらう冬は、出る前に声をかける

親が年末年始に泊まりに来るなら、「家を出る前に、水道の元栓を閉めてね」と前の日に電話しよう。閉め方に自信がなければ、保温材を巻く、バケツに少し水を出しておくなど、できることだけでかまわん。

近所に頼れる人がいるなら、留守のあいだに家のまわりを見てもらうのもひとつの手じゃ。東京都水道局は、近所の空き家などで水がもれているのを見つけたときの連絡先も案内しておる。おたがいさまじゃな。

そなえじぃ

家族の連絡のルールは離れて暮らす親との安否確認、家族で決める3つのルールも参考にしてくれ。

冬の夕方の居間。白い靴下のそなえじぃがこたつに入り、携帯電話を耳に当てて、もう片方の手で窓の外を指さしながら笑顔で話している。窓の外には雪の積もった庭が見える。こたつの上でひなたちゃんが丸くなって座っている。
「今夜はマイナス4℃だって。水、少し出しておいてね」。電話一本じゃ。

間違えやすい3つ

このあたりは凍らない

北向きや風当たりの強い所は、マイナス4℃より高くても凍るおそれがある

熱湯をかければすぐ溶ける

熱湯は水道管や蛇口が破裂するもと。待つか、タオルとぬるま湯で

破裂したら、すぐ検索して業者を呼ぶ

まず元栓を閉める。業者は水道局の指定業者から選ぶ

やらなくていいこと・やってはいけないこと

水道管の凍結は、正しく備えれば防げることが多い。むずかしく考えすぎんように、分けておこう。

毎晩水を出さなくていい

少し水を出すのは、冷えこむ夜や寒波の予報が出たときでよい

高い道具をそろえなくていい

保温材は、毛布や発泡スチロールなどでも代用できる

熱湯をかけてはいけない

凍った水道管や蛇口に熱湯は禁物。破裂することがある

もうひとつ、破裂して水が噴き出しているのに、元栓を閉めずに業者を待つのもやめておこう。まず水を止める。それから電話じゃ。

そなえじぃ

水道管の凍結は冬の初めの準備でほとんど決まる。寒くなる前に、親と一緒に見ておいてくれ。

今日できる3つのこと

最後に、今日すぐできることを3つだけ。電話1本で始められるぞ。

むき出しの管を聞く

外の水道管や蛇口がむき出しになっていないか聞く。あれば保温材を

元栓の場所を確かめる

水道メーターの横の元栓の場所を、親と家族で共有する

指定業者を控える

地域の水道局の指定給水装置工事事業者を1〜2軒控えておく

よくある質問

Q. 水道管は何度から凍る?

A. 国土交通省によると、最低気温がマイナス4℃以下になるときは注意が必要じゃ。東京都水道局は、風が当たりやすい所や日の当たりにくい所では、マイナス4℃にならなくても凍るおそれがあるとしておる。

Q. 凍って水が出ないときはどうすればいい?

A. 蛇口を閉めたまま自然に溶けるのを待つか、凍った所にタオルをかぶせて、40℃程度のぬるま湯をゆっくりかける(東京都水道局)。熱湯をかけると破裂することがあるから、かけてはいかん。

Q. 水道管が破裂したらどうする?

A. まず水の元栓(メーターボックスの中のバルブ)を閉める。そのあと、地域の水道局が指定する給水装置工事事業者に修理を頼む。わからなければ地域の水道局に連絡じゃ(国土交通省)。

Q. 冬に家を空けるときは何をすればいい?

A. 東京都水道局は、12月から3月上旬に数日間家を空けるときは、メーターボックス内のバルブを閉めるよう呼びかけておる。破裂したときの被害の広がりを防げる。

  • 国土交通省「給水管の凍結に注意してください」
  • 東京都水道局「水道管の凍結について」
  • 石川県「水道管の凍結防止対策について」(2023年12月21日更新)
  • 京都市上下水道局「水道管の凍結にご注意を。」
  • 堺市上下水道局「水道管の凍結にご注意ください」(2026年1月22日更新)
  • 札幌市水道局「水道の凍結について」
  • 消費者庁「ウェブサイト上では低額な料金を表示しているが、実際には高額な料金を請求する水回りトラブル対応業者に関する注意喚起」(2025年7月31日)

本記事は2026年11月時点の情報にもとづいています。凍結対策・水抜きの方法、修理の範囲や費用、料金の減額制度は地域や家のつくりによって異なります。くわしくは、お住まいの地域の水道局(水道事業者)にお問い合わせください。